よくあるご質問Frequently Asked Questions
アルコール製剤の特性は?
従来はアルコールの殺菌効果は75%が主体と考えられていました。しかしアルコールに食品添加物を配合することにより、たとえアルコール濃度が低濃度でも75%アルコールと同等以上の効果を示すことが実験的に確認されています。またアルコール単体では早く揮発してしまい、効果が瞬時であったり一過性にとどまるのに対し、アルコール製剤はそれらの弱点をカバーするように工夫されています。アルコール単体がもつ特徴を生かしながら、マイナス面を補っているのがアルコール製剤です。
アルコール製剤で金属が腐食しますか?
製剤中に含まれている食品添加物、例えば有機酸やアミノ酸などが長時間金属と接触していると反応する場合があります。この場合は時々水洗いします。また、金属が腐食しにくい製剤もあります。
アルコール製剤は何倍までの希釈ならば効果がありますか?
基本的には原液での使用をおすすめいたしますが、製剤中に含まれる添加物の量やpHにより変わります。アルコール濃度としては40%程度が目安です。
希釈して使用する場合は、必ず事前に効果を確認することが重要です。
希釈して使用する場合は、必ず事前に効果を確認することが重要です。
アルコール製剤の取扱い上の注意点を教えてください。
食品に使用する場合は、使用量によっては物性の変化、味覚・風味の変化、外観変化をきたす場合がありますので、必ず事前の検討が必要です。
アルコール製剤のプラスチックへの影響はどうでしょうか?
化学物質は、「似たもの同士は良く溶ける」などといわれます。アルコールでも、化学構造が似ている場合は類似の性質を示しますので、お互い溶け合います。
使用する場合は、必ず事前に確認する必要があります。
使用する場合は、必ず事前に確認する必要があります。
アルコール製剤の食品への表示方法について
加工助剤、キャリーオーバーに該当しない場合は、アルコール製剤中の成分の表示が必要になりますので、アルコール製剤中の成分と配合量及び添加量を確認してください。
アルコール製剤を使用していると手荒れしてしまったことがあるのですが、予防処置などありますか?
アルコールや界面活性剤による脱水現象及び油分の溶出などの影響です。
使用時にはなるべくゴム手袋を着用したり、使用後にハンドクリームなどで油分を補っておく必要があります。
また、手荒れになりにくい食品添加物を配合したアルコール製剤もあります。
使用時にはなるべくゴム手袋を着用したり、使用後にハンドクリームなどで油分を補っておく必要があります。
また、手荒れになりにくい食品添加物を配合したアルコール製剤もあります。
食器や器具に中性洗剤とアルコール製剤を使用していますが、中性洗剤だけで十分ではないでしょうか?
一般的には中性洗剤の多くは汚れを落とすことには効果的ですが、除菌力はアルコールのような効果は期待できませんので、中性洗剤で汚れを落とした後は、アルコール製剤に浸漬するか噴霧することが重要です。
アルコールの効果について
アルコールはノロウィルスに対する効果が無い、十分ではないといわれてきました。しかし最近の報告では、ノロウィルスの感染予防にも有効であるということが分かりました。ノロウィルスはいろいろの消毒薬に対して抵抗性を示します。そのためアルコール及びアルコール製剤も一度の清拭くでは効果が弱く、二度以上の清拭で有効ということで、ウィルスとの接触時間を少し長くして抗ウィルス効果を高めることが出来るといわれています。但し、ノロウィルス対策の基本は流水や石鹸による手洗いですが、その後にアルコールを噴霧することでより効果が期待できます。手指以外の備品についてはアルコール又は同等の効果を示すアルコール製剤を十分染み込ませたペーパータオルなどで数回拭き取ることで対応できます。